毎日の家事、特に料理や炊事は毎日続けていくのは面倒だと感じている主婦(夫)の方々は万国共通なようです。
そこでそれぞれ各国でも家庭でのご飯作りのストレスを削減しつつ、なるべく栄養を取れて美味しいものを食べるにはどうしたら良いか?という創意工夫は世界中の各家庭でも行われています。
そして面白いのは、“その国ならでわの生活習慣、食文化によって手の抜き方にも個性がある”というところがとても興味深かったので、今回は各国で行われている”手抜き料理のアイデア”を数点ご紹介したいと思います。
火を使わない晩御飯
1日3度の食事、その中で夕食は朝食や昼食に比べて豪華なしっかりした物を食べる、日本ではそういうご家庭が多いのではないかと思われます。
どころかフランスではその逆で、夕飯はサンドイッチと簡単なスープで済ませてしまう…といった具合に“調理に火を使わない”簡素な晩御飯という家事へのストレス軽減法を取り入れているご家庭が多いそうです。
勿論、全てのフランスの家庭がそうしているという訳では無さうですが、日本人にとっての一般的な朝食のメニューが向こうでは夕食になっている…と考えると、ダイエットにもなり(一日の最後の食事を糖質少なめな粗食にするのはダイエット効果があるそうです)、炊事に手間もかからない等、なかなか合理的な食事サイクルだとも解釈できます。
その代わり、フランスの家庭では平日が簡素な夕食な分、休日等の家族みんなが集まる夕飯の時にはしっかりと豪華なご馳走を食べ、家族みんなで一週間の疲れを労い、心にも体にも美味しい料理を楽しんでいます。
更に普段の夕飯には火を使わない事で“コンロ周りの汚れを減らす”という効果もあります。
私もたまにコンロの下を掃除する際に、ホコリや油でギトギトに汚れていてうんざりする事がありますが、フランス流なら油が跳ねない、炒めもので具材が飛び散らない、焦げない 、こびりつかない…と、後々掃除をする手間が軽減されるようです。
1つの皿に炭水化物、野菜、タンパク質を3種盛りつけてしまう
食の都、フランスでは1つの皿に盛ることで洗い物を減らし、それでいてきちんと肉、野菜炭水化物とバランス良く食べていく習慣が出来る…というズボラ飯があります。
イメージとしてはビュッフェなどで1枚のプレート(皿)に何種類もおかずをのせている、あんなイメージです。
他にも一つのおかずを大量に作り置きし、2日3日はおかずかで同じものが連続したり、飽きてきたら出来合いの惣菜とさらに食材を使って何か手抜き料理を作ったりもしているそうです。
とにかく”栄養が取れればいい”というスタンスで、この様に毎日の食事作りに対するストレスを大幅に減らしているご家庭もあるそうです。
ちなみにいくつかメニューの例を挙げますと…、
ゆでたとうもろこし、ハンバーグ、ニンジンとブロッコリーのサラダ
ハム、ブロッコリー、ゆで卵のサラダ
ワッフル(向こうの国では食パントーストのような存在です)
コーン、ハムのオムレツ、きゅうり
ローストしたポテトとチキン、野菜サラダ
パスタ、鳥ささみとキノコのフライ、インゲンのソイソースバター炒め
ライス、鳥とイカの唐揚げ、さやいんげんと人参の胡麻よごし
…と、一例を挙げるとこのような組み合わせで1皿に盛って食べているそうです。
何でも揚げてみる
タイでは屋台料理が有名ですが、その中でも特に“揚げ物”が地元や観光客でも一般的だと思います。
タイでの食文化には“とりあえず揚げて食べてみる”という面白い文化があり、肉、野菜類は当たり前、バナナなどのフルーツや食用の昆虫までも串に刺して揚げて露店に売られていることがよくあります。
そのくらいタイの食文化にとって”揚げ物”というのは一般的な料理であり、さらに火事と火傷にさえ気を付ければ比較的シンプルな調理法なためタイ人にとってのファーストフード、“ある意味手抜き料理”というジャンルに挙げられると思います。
更に揚げ物というのは食材に火を通しますが、煮たり焼いたりするのに比べてビタミンを壊すことが少なく、そして大人から子供まである程度の年齢層が食べやすいとメリットも多いようです
即席ラーメン+野菜
そして我らが日本、ここにも手抜き料理が多々あります。
例えば“即席ラーメン”を使っての手抜き料理。
“サッポロ一番”や”うまかっちゃん”といった様々なメーカーで美味しいインスタントラーメンが売られていますが、これだけではちょっと栄養が偏ってしまいますね…。
そこで“野菜などと一緒に煮て食べる”という、手抜きながら栄養もそれなりに取れるテクニックも有名だったりします。
こうする事で野菜の旨みがスープに溶け込み、普通に作るよりも美味しいラーメンになりますし、ラーメンと野菜炒め…と1品づつ作るよりも洗い物も減らせるのでお得です。
毎日自分で食事を作らなくていい
これはアメリカなどの先進国で行われている手抜き方法ですが、”家政婦を雇う”という方法です。
週に数回は料理や掃除に洗濯といった家庭内の家事を、アルバイトの人に頼んで代行してもらいます。
そして自分はやりたい仕事に集中したり、自分の時間や家族との時間に回したりと、そういうライフスタイルが今のアメリカ等では主流です。
こういった家事代行の利用は、独身で仕事が忙しく家事なんてとても…!!という方だけでなく、結婚した家庭でも一般的に利用されているそうです。
日本という国はまたどこか「家事は家にいる人が自分でやらなければいけない」という謎の生活文化が昔が古い価値観として残っているため、家政婦に未だに抵抗を持つ日本人は多いかもしれません。
しかしアメリカなどの先進国ではすでに利用している家庭は多く、請謁ながら同じ先進国を名乗れる文化を持つ日本も、そういうところは柔軟に取り入れて見習うべきではないか…、と私は考えていたりします。