外食、家庭料理と、どちらの調理環境でも欠かせない食材の1つ”油”。
今日はそういった油、バター、ラードに関するお話と、ご家庭で作る時の美味しいレシピをいくつかご紹介したいと思います。
家庭で作れる”ネギ油”
スーパーではよく”ごま油”は売ってありますが、その派生で“ネギ油”と”にんにく油”など、料理の最後に少し加えると味わいや香りが一段とよくなる。
そういった意味合いで”調味料”のように使える油がいくつか存在します。
スーパーでは”ごま油”よく見かけますが、それ以外の油はあまり売っていない場合が多く、ネットの通販で探す以外にどうやって手に入れればいいか…?という所で迷います。
そこで、これらの油をご家庭で簡単に作れる方法を1点ご紹介します。
例えば”ネギ油”ですが、これはフライパンに油を多めに入れ、”刻んだネギ”とお好みで”生姜やニンニク”などを一緒に入れてしばらく煮立たせるとネギの旨味が油に馴染んで “ネギ油”になります。
実はこれの要領で”刻んだにんにく”を入れれば”にんにく油”、さらに”いりこ”を使って”いりこ油”というものも作れます。
具体的な作り方ですが、鍋の中でネギやいりこ等を油で”1時間前後”煎じたら、常温まで冷ましてその油の余計なカスを取るため”キッチンペーパー”等で濾します。
そしてその濾した油を、例えばドレッシングの空き瓶など油を保管できるようなものに入れ、冷蔵庫に入れておけば1カ月は保存することができます。
ちなみに使い方としては、よくチャーハンや炒め物など料理の最後に”ごま油”をひとふりかけて味をよくしますが、自家製の油もそれと同じような使い方でOKです。
特に意外におすすめなのは“いりこ油”で、料理の仕上げに一振りすればいりこの風味が引き立つ美味しく仕上がります。
ビーフンの隠し味に”しじみ”と”ごま油”
台湾発祥の米の麺料理“ビーフン”、こちらをご家庭で美味しく作るレシピを1点ご紹介します。
ビーフンは市販のものはほとんど”乾麺”なので、まず水と一緒に”しじみ”を入れて茹でます。
その沸騰したお湯の中にビーフンを入れて茹でれば”しじみの旨味”が染み込んで美味しいビーフンが出来上がるという寸法です。
このとき”ごま油”を少し入れて一緒に茹でるとさらに風味が良くなります。
もし味が薄い場合は”めんつゆ”等で味を整え、最後に薬味としてネギや生姜をかけて食べてもおいしいです。
キャベツのバターチキン煮込み
用意するものは
キャベツ
鳥のひき肉(コンビーフでもOK)
バター
塩
コショウ
です
- まずキャベツを三つに切ります。
- 次に鍋にキャベツを入れ、水をキャベツの半分ぐらいの高さのところまで入れます。
- 鳥のひき肉とバターを入れ、蓋をしてしばらく煮込み、最後に”塩と胡椒”で味を整えれば出来上がりです。
イメージは”くし切り”のような感じで、芯の根元のあまりに固い部分は切り落とします。
お好みで醤油またはコンソメなどを加えて茹でてもバターバターに合います♪
この料理は、とにかくバターが味を引き立て頑張ります。
お好みでレッドペッパーを入れてピリ辛風にしても美味しいです♪
料理の味を上乗せする”ラード”の役割
ご家庭で本格的に料理を楽しんでいる、という方はごま油に並んでよく使われている“ラード”ですが、要するにラードって豚の脂肪です。
ここまで聞くとラードをあまり馴染みの無い方には「ギトギトであまり身体に良くなさそう、太りそう、美味しくないかも…?」というネガティブなイメージもあるかもしれませんが、そんなことは全然ありません。
例えば”野菜炒め”を作る時だって、市販のサラダオイルで炒めるのも悪くはありませんが、ここを”ラード”を使って炒めることで豚の肉の風味が野菜に行き渡り、本格的な中華料理店で出てくるようなひときわ美味しい野菜炒めができたりします。
それ以外にもカレーやシチューに”バター”の代わりにラードをひとかけら溶かして隠し味にしたりなど、使い道は意外に豊富でラード1つあればご家庭で外食の飲食店のような料理を再現できたりもします。
そんなわけでラードをご家庭で作る方法を1点ご紹介します。
用意するものは
水
豚の脂身
です。
- まず鍋の中に水と豚の脂身を入れて煮込みます。
アクが出てきたら取りましょう。 - そしてある程度油が出てきたら、出てきた細かい肉の部分などをザルなどで濾します。
- 濾過した液体を常温に冷まし、更に冷蔵庫で冷やしておいてクリーム状に固まったものをラードとして使えます。
この時残った”肉の部分”はコロッケやハンバーグなどの調理として使えます冷凍などしてとっておきましょう。
ちなみに作ったラードは冷蔵庫で保存しておけば大体”2~3週間”は持ちます。