和食、特に定食のお供に欠かせない日本を代表するスープがあります。
温かく、作るのも簡単でどこかホッとする風味で家庭の食卓を癒すソウルフード、それが”味噌汁”ですね。
味噌の味にもいろいろあり、白味噌、赤味噌、八丁味噌と地方によっても多種多様で好みは分かれますが、大体ご家庭でお母さんが作ってくれていた味噌汁の味の味噌が一番口に合い、たまに外食などで違う味噌の味噌汁を食べるとちょっとしょっぱかったり違和感を感じる…という経験がが皆さんもあるのではないでしょうか?
本日は日本の食卓の欠かせない脇役(?)の味噌汁についてお話したいと思います。
味噌汁は塩の上位互換!?
そんな日本の朝食に欠かせない味噌汁、
味噌汁の中の”味噌の塩分”は普通の塩に比べて健康に良いとされています。
例えば胃がんの発生率も、味噌で味付けした料理なら普通の一般的な塩分に比べて低い上に、さらに一日三杯味噌汁を飲むことで乳がんの発生率が下がる、糖尿病の症状が改善してゆく場合も…という話もあるそうです。
この様に味噌汁を飲む習慣は、成人病の予防や女性の体にも嬉しい効果があるわけですね♪
ご家庭によっては味噌の量を減らして”減塩”してお吸い物のような味噌汁を味わっていたり、市販の”減塩味噌”を使用したり…というご家庭もあるようですが、実は”味噌の塩分”ってそこまで気にする事はないそうです。
塩や醤油に比べると味噌の塩分はそこまで身体に悪いものでは無いらしく、原材料でもある大豆、麹等の効果もあり、塩や醤油に比べてそこまで気にしなくてもいいそうなのです。
そのため、料理で塩や醤油を使うところを味噌で塩気をつけてあげる…という風にすると、そのぶん健康にも良い料理にもなったりする裏技があります。
また、味噌汁と言えばどうしても”定食のサイドメニュー”というイメージがありますが、具を色々と入れれば工夫次第で豪華な一品料理になりますし、沖縄の定食屋には”味噌汁定食”というものがあるそうで、具だくさんの味噌汁と白飯を食べるといったメニューもあるそうです。
こうしてメインディッシュとしても扱え、健康食でもある味噌汁、日本で長きに渡り食卓で愛されてきた理由がわかりますね。
その日のコンディションで選んでみる味噌汁のオススメの具
ではそんな味噌汁に入れる具はどんなものが理想的なのでしょうか…?
特に一般的に身体に良いとされているのはきのこ、海藻、ワカメなど、そして豆腐あたりだと言われています。
また古くからある”スタミナ源”として、味噌汁にひきわり納豆、豆腐、油揚げといった大豆製品のものを入れると、スタミナたっぷりの味噌汁にもなると言われています。
他にも変わり種として、”すり下ろした山芋”なんかもあります。
まず、空のお椀に”長芋、または里芋”をすり下ろし、そこに八丁味噌で溶いた味噌汁のお湯を注ぎ、山椒を少し入れて飲むと、これだけでちょっと意識高い豪華な味噌汁を味わえます。
その他には、最近野菜取って無いな…といったビタミン不足の時にはキャベツ、白菜、にんじん、カボチャなどを入れた”ベジタブル味噌汁”なんかもオススメです。
季節がらご家庭にお餅が残っていたら、トースター等で焼いて入れれば即席お雑煮にもなりますし、他にも”うどん”や”そうめん”を入れた味噌汁もあったりします。
この様に、味噌汁の具には”具体的な正解”はありませんが、その日の体調、気分や季節がら美味しい物なんかを好みでチョイスしてみるのが一番美味しい具の選び方なのかな…?と思ったりします♪
まとめ
こんな何かとお得な“味噌のパワー”は、時を遡り戦国時代からも愛用されていました。
当時は電車も飛行機も無かった時代、旅人が日本を徒歩で縦断し、他にも合戦場に行く足軽の兵士や他国の城まで密書を届ける忍者といった人たちも味噌を常食としていました。
どの様に食べていたかと言いますと、乾燥させた”芋のつる”を縄状にし、そこに味噌を塗りつけて乾燥させたものを腰や荷物に巻いて保存食として持ち歩き、現地で宿に泊まれない野宿の晩でも鍋で煮込んだりして食べていた…という話もあるそうです。
交通手段もファミレスもコンビニも無い昔の旅人が元気に日本中を歩き回っていたのも、こうして味噌を食べていたからという説もあるくらいで、古くからある保存食も兼ねた健康食品として日本国民に愛されていました。
もし、定期的にご自宅で”家事代行サービス”を利用されている方は、家政婦に一度味噌汁を作ってもらうというのもアリかもしれません。
ご家庭で味わってきた馴染みの味噌汁とは一味違う、よその家庭の伝統的な味噌汁の味も堪能してみると面白いかもしれませんね♪