2018.05.21シニアサポート , 家事代行 , 家事全般 , 掃除代行

家事代行|ワーク・ライフ・バランスについて考える

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家事代行オフィスこれを読んでいる皆さんは今の職場環境は家庭の事情で何かあった時、きちんとそれなりの保障や休暇を申請出来る環境になっていますか…?

例えば近いうちに出産を予定している方、将来的に親の面倒をみなければいけない…という予定の方。
もしそうなった場合、今の会社は休暇を認めてくれそうですか…?

または、今の仕事が忙しすぎて家事、育児をパートナーに任せっきりになってしまっている…という事でお悩みの方。

本日はこういった仕事、家庭の事情を考慮した”ワーク・ライフ・バランス”に関する問題、今後の日本社会の課題をお話したいと思います。

ワーク・ライフ・バランスの重要性とは

そもそもワーク・ライフ・バランスの意味というのは、”仕事と生活の調和”という意味があります。

一人一人が仕事にやりがいを感じ充実した生活を持ち、
仕事時の責任を果たしながら、
さらに家庭環境なども子育てパートナーとの協力し合えるやり取り。
そして家事といったものをバランスよくやっていけることを実現する、
主にこういう意味があります。

しかし近年、特に日本という国の社会事情で
残業、休日出勤といった、
いわゆる“仕事中毒状態”となる人も居たりします。

そういう人の問題としては、
生活を犠牲にしてまで仕事に費やしてしまう、
そういう生活を長く続ける。
といった原因からストレスが溜まったり身体的な過労、
そしてひどいケースになるとうつ病を患い自殺にまで至ったり…
という悲しいケースまであったりします。

たしかに人は仕事をしなければ収入が得られない、という事は仕方がありません。

では生活と仕事の上手いバランスをとりながら、
いわゆる”ワーク・ライフ・バランス”の調和を保ちながら生活するには
どうすればいいのでしょうか?

それには最も基本的な事なのですが、
やはり”労働基準法”をちゃんと守って働く事、
仕事を配分する事が一番だと思うのです。

雇われる労働者、雇う使用者とどちらにも受け入れてほしい話ですね。

最近の労働に関する条例では1日8時間までの労働とし、適切な休憩時間を与え、そして残業も最近では水曜日は「ノー残業デー」としてなるべく定時で帰りましょう。
という企業も増えてきている事から、
ワーク・ライフ・バランスを見直されて来ていると感じています。

よく誤解されがちなワーク・ライフ・バランスの実態

家事代行 夫婦
上でお話ししたように、ワーク・ライフ・バランスというのを一言で言うなら“家の生活と仕事の調和と調整”になります。

ただ個人によって勤め先、仕事内容から来る様々な事情もあり、理想的なワーク・ライフ・バランスというのは仕事と生活の相乗効果と言われます。

例えば仕事を上手くこなすことでプライベートでもスキル向上心のリフレッシュ、そして余裕ができることで育児介護などにも心が良い状態に取り組むことができます。

そして家庭環境が良ければ仕事の方も生産性が向上して多少のストレスにも耐えられるメンタルになったりと、ポジティブな家庭と職場での精神的な状態というのはお互いに釣り合って相乗していると言われているのです。
家庭が上手くいく人は仕事も上手くいっていつも笑顔になる…という事ですね。

しかし、ここで誤解されがちな”ワーク・ライフ・バランスの事例”を話します。
例えばある人は仕事とプライベートの生活ははっきり分けて割り切って考えていたとします。

また、他の人の場合は仕事を8時間働いたら、プライベートも8時間遊び、睡眠も8時間…これがベストなんじゃないかと考えている人もいます。

また、別のパターンだと新入社員のうちは”仕事7に対し生活3″で考えろ、仕事を覚えていないうちは生活を削ってでも頑張りなさい!という人もいます。

実は今上げた3点のよくある仕事の考え方は、ワーク・ライフ・バランスの観点から考えると誤解を含んでいるのです。

そもそもワーク・ライフ・バランスというのは、仕事の時間プライベートの時間を比率で分けたりして考える、というものではないからのです。

多少は時間比率で物事を考えるというのも大事なことではありますが、ここで問題なのは経営者や側雇う側がこの価値観を持っていると危険なのです。

「与えた仕事は期日までに責任もってやれ、そのために無給で残業や会社に泊まり込みは当たり前だ」…と、ブラック企業の教科書のような発言をする雇い主はもちろん論外です。

逆のパターンもあり、例えば宿っている社員の体力精神状態あまりに気を使いすぎてしまうあまり、残業や労働時間を長くしてしまう事に、あからさまに有害なものではないかと考えすぎてしまい社員が残業になりそうだと怒ってしまう…というパターンもあったりします。

要するに仕事のために、または生活のためにどちらかを犠牲にする考え方は良くないのです。

簡潔にまとめるとワーク・ライフ・バランスというのは、仕事で成果を上げるためにもっと仕事を出来るようになったりスキルを身につけたり…といった”勉強や練習”を土日、または仕事が終わってから寝る前に行うなど。
それによって仕事が今までより短い時間で効率的に行えるようになります。
そうする事で生活の方も余裕を持って充実することが出来たり、さらにその空いた時間をさらなるスキルアップを図るような時間に回したり、と言ったそういう意味での仕事と生活の調和をとるという考えが好ましいと思います。

「頑張らなくていいから手際よくやれ」と、私も過去に働いていた会社で先輩に言われた経験があります。
つまり、無理して残業するのではなく、いかに決められた時間で同じ労力で効率良くやれるかを考え直す時間を休みの日でもいいから設けなさい、そうすれば来週からは今までよりさらに短い時間でミスもなく仕事がこなせるようになり、結果半年後、一年後と長い年月で換算すると結果的に短い時間で大きな成果を出せるようになっていますよ…。
そうすれば心と時間に余裕が出来て家での生活もきっと余裕が出来るでしょう、という事がワーク・ライフ・バランスの真意だと思います。

仕事をツケ払いにするのは好ましくない

家事代行
では会社でやるべき仕事をきちんとやり切って帰らなければいけない、期日までに間に合わせなければいけない、そのためには残業や休日出勤をしなければいけなくなります。

しかしそうなってくるとワーク・ライフ・バランスが崩れてしまう…というパラドックスのような矛盾が発生してしまう場合もあると思います。

ここは使用者と労働者の間での永遠のテーマかもしれませんが、やはり仕事のツケを残したまま、そういう状態を続けていくのに残業も仕事の工夫もしない…というのは給料をもらっているプロの立場としては良くないとは考えています。

ではどうすれば良いのでしょうか…?

今、あなたに与えられている仕事が本当にあなた一人で、会社と約束している期日内に物理的にこなす事が可能なのか?
もし何とか可能だとしても、過去にそれで体を壊してしまった事例などは無いか?ということを一度あなたの作業スケジュールを元に考慮し、もし無理がある場合は上司や雇い主への人員の増加、仕事を効率化させるための設備の導入など、そういった内容を一度話し合ってみるのもいいかもしれませんね。

ファミリーフレンドリーを元にしたバランスの保ち方

家事代行

ワーク・ライフ・バランスと似た考え方でもう一つ種類があり、それが”ファミリーフレンドリー”と呼ばれています。

ではそのファミリーフレンドリーというのはどういう内容なのかをお話ししていきたいと思います。

日本語に訳すと“両立支援”と言います。
つまり働きながら育児や介護をしつつ、環境を整えていく。

今の働き方を改革を見直すという考え方でもこのファミリーフレンドリーという取り組み方が大事になってきたりします。

ではその具体的な内容を説明しますと、

  • 法律を上回る基準で育児介護の休業制度をちゃんと設定していてかつ実際に行われていること
  • 仕事と家庭のバランスに配慮した柔軟な働き方ができているかそういう制度がきちんと守られているか
  • そして実際にそれは行われているか
  • 仕事と家庭の両立が出来るようにそういった制度が守られていて実際に行われていること
  • 仕事と家庭を両立できるよう理解のある企業文化を持っている会社であること

これは専業で家事を担当する主婦(夫)だけでなく、外で働くパートナーも育児になるべく参加できるように、という意図が強いと考えられます。

例えばせっかく会社の給料が良くても、仕事が忙しく残業が多くなかなか家に帰れないで子供の面倒をパートナーに任せきりになってしまう、となってくるとパートナーはそのぶん家にいなければいけなくなりますので結局本末転倒になってしまいますもんね…。

男女均等推進とは

家事代行 男女雇用

この“男女均等推進”というのもファミリーフレンドリーと並ぶ、ワーク・ライフ・バランスを実現するための大事な要素の一つなります。

ではどういった内容かと言いますと、男女の性別に関わらずちゃんと個々の能力を発揮するための仕事への機会が与えられること、
男女の性別だけの偏見に囚われず、仕事の評価や待遇における差別を受けないこと、
といった内容が挙げられます。

ちなみにこちらの内容は時代とともに少しずつ内容が改正されていて、現在は募集に関する事、その後の採用に関する事、そして採用後の配置や昇進といった全ての雇用体制において、性別の利用とした差別を禁止しましょう。
という内容になっています。

厚生労働省ではこうした女性の能力発揮を推薦するポジティブな雇用体制を行う企業のことを”均等推進企業”と位置づけ評価しています。

そのためには慎重に対応する例えば差別の禁止そして 格差を解消していく というこの二つの要素が必要になってきます

というものの確かに、例えば男性の方がどうしても体が大きく力仕事に向いている、女性の方が声が高く通りやすいから等”男女間の身体的な得意不得意”いった区別は存在します。
しかし偏見と差別はやはり良くないと思います。

代表的な社会問題であるセクハラは元より、
例えば過去に求人関連であった事例ですが、某企業で「イラストを書く+事務」という求人が募集された時の話なのですが、事務もイラストも女性が向いていそうだからという偏見なのか、何百と来た応募から、まず男性の応募は全員落として女性で改めて書類選考を始めましょう…など。
これも性別から来る偏見だけで折角社会で活躍できるチャンスを与えられていない”悪い見本”だと考えられます。

他に仕事以外のことになってきますが、会社の飲み会等でアルコールが苦手な部下に酒を飲むことを強要したり、いわゆるアルハラ等言ったハラスメントに属するようなこともあると思います。

男女共に偏見は捨てた上で、身体的な理由で得意なこと苦手なこと、そういったものを踏まえて互いに理解し合い、どちらにも活躍できる仕事環境を作っていくのが理想だと考えています。

今後の日本社会に必須なワーク・ライフ・バランス

家事代行

特に最近の日本には少子化高齢化という原因もあり、より一層ワーク・ライフ・バランスの考え方が重要されてきていると思います。

例えば既婚女性の場合、育児出産と言ったどうしても人生の中で長期に渡り休みを得なければいけない、といった状況に陥るケースが当たります。

そういう時に労働基準法や条例で働き方を支援したり、その後の現場復帰をバックアップできる事が求められます。

例えば保育所をもっと増やしたり育児休業制度をちゃんと整備させたりと、そう言った労働に関する条例などが現在では成立されています。

これらの問題は男性にも大きく関わってきています。
例えば高齢化問題により仕事をしたいけれど親の面倒を見なければいけない、親の介護が必要な状況だ。
そんな時も法律で支援できるような環境にしておく、ということが大事になってきます。

そのために必要なのが、介護のために会社から安心して休みを取れることができるシステム、出産や育児で仕事を長期間休んだ後も、復職しても昇進の機会が与えられる状態であること。
つまり、ワーク・ライフ・バランスが少子化における出産育児を支援し、高齢化に伴い介護が必要になった場合も、優秀な社員として仕事を認められていれば定着して世の中の社会で活動できる状態で居られること。

こういった社会の実現のため、ワーク・ライフ・バランスは注目を集めています。

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