皆さんは「ワンオペ家事」という言葉をご存知でしょうか?
奥さんがひとりで育児や家事をやらなければいけない状況が、コンビニを店員が一人だけで切り盛りする「ワンオペレーション」と似ていることから、「ワンオペ家事」と呼ばれるようになったそうです。
家事や育児は奥さんが担当するものという価値観は古いものになってきてはいますが、家庭では奥さんひとりで家事も育児もやって、ワンオペ家事となっている場合も多いのではないでしょうか。
ワンオペ家事が増えている理由は、身近に頼れる家族がいない、シングル世帯、共働きや核家族の増加、旦那さんが忙しい、など様々な理由があります。
ワンオペ家事のどのような点が問題なのか?また、ワンオペ家事について、旦那さんに分かってもらうためには何をしたらよいのかを解説します。
【「ワンオペ家事」とは?家事や育児を協力してもらうためのコツ 目次】
- 1.ワンオペ家事のどのような点が問題?
- 2.ワンオペ家事のつらさを旦那さんに理解してもらう為には?
- 3.ワンオペ家事を少しでもラクにするコツ
- 4.「ワンオペ家事」とは?家事や育児を協力してもらうためのコツ|まとめ
ワンオペ家事のどのような点が問題?
ワンオペ家事の最大の問題点は、家事や育児のほとんどを奥さんが引き受けて、心身ともに疲れ切ってしまうことです。
改善されないと、育児ノイローゼからうつになってしまったり、旦那さん婦仲が悪くなり、最悪、離婚の原因になってしまったりすることもあるのだとか。
ワンオペ家事に気づいたときに、少しでも早く対策することが、ワンオペ家事が原因のトラブルを減らす第一歩です。ワンオペ家事のつらさを旦那さんに理解してもらう為には?
こんなにワンオペ家事がつらいのに、なぜ旦那さんは理解してくれないのかと悩む奥さんは少なくありません。
あまりにも理解してもらえないため、自分の力不足なんじゃないかと更に悩みが深くなってしまうこともあります。
残念ながら、ワンオペ家事のつらさについて旦那さんに必死に伝えても、逆に「ずっと家にいるんだから楽でしょ」「俺はもっと大変なんだから」など反論され、正しく伝わらないことも少なくありません。
ここでは、ワンオペ家事について旦那さんの理解を得るためのコツについて説明していきます。1.伝え方を工夫
旦那さんにワンオペ家事がつらい、もっと育児や家事に参加してほしいことを伝える際に、やってほしい育児や家事をメモに書くなど、情報を可視化することで旦那さんはやるべきことを理解しやすくなります。
奥さんは、これだけの育児や家事を負担していることを旦那さんが理解する手段にもなりますし、何をしたらいいか分からない旦那さんの助けにもなります。2.冷静に話し合う
ワンオペ家事のつらさを旦那さんに理解してもらいたいとき、つらいことを伝えたくてつい感情的になってしまいがちですが、重要なことはつらさを旦那さんに理解してもらいもっと家事や育児への参加を促すことにあります。
一方的に旦那さんに詰め寄っても、理解を得ることは難しいかもしれません。
冷静になれる時間に、旦那さんにしてほしいことを、できる限り感情を交えずに伝えてみましょう。3. 旦那さんと子どもだけの時間を作る
ワンオペ家事は、「百聞は一見に如かず」やはり実際に体験してもらうことが、旦那さんの理解への近道です。
ワンオペ家事のつらさを分かってもらえるだけでなく、お子さんとの過ごし方を学んでもらえるので育児スキルもアップします。
また、夫婦でお子さんを見ていると、つい旦那さんは奥さんに甘えてしまいがちになりやすいので、一人で見てもらうことで、さらに父親としての自覚も芽生えるはずです。ワンオペ家事を少しでもラクにするコツ
ワンオペ家事は、男性の長時間労働や家事育児は女性が行うものという古い価値観や社会的な原因も大きく、環境改善が今すぐにできないことが多いのが、残念ながら現状です。
ですが、ちょっとした工旦那さんで、ワンオペ家事は楽にすることも可能です。1.一時保育やファミサポを利用
保育所などの一時保育や、ファミリーサポートを活用することも良いです。
ワンオペ家事が大変と感じる理由のひとつに、自分の時間を持てないという点が挙げられます。
そのため、一時的でも子どもを預けることができれば、奥さんの負担を大きく減らせます。預ける理由は奥さんの自由時間のためでも構わないので、気軽に考えてみてはいかがでしょうか。2.週に一度は家事を休む日を作る
家事は、ある程度、自分の加減で減らすことが可能です。
全部の家事を休むことは難しいかもしれませんが、食事だけでも市販の弁当や惣菜を利用してみてはいかがでしょうか。
また明日からも頑張るための息抜きとして、思い切って休んでしまいましょう。3. 家事代行サービスを利用する
家事代行サービスを利用することもおすすめです。
頻繁に利用するのではなく、月に1〜2度の利用でも奥さんの家事負担は大幅に軽減できます。
最近では、さまざまな種類の家事代行サービス業者が増えて、低料金を誇る家事代行サービスもあれば、高い品質を誇る家事代行サービスもあるので、ご自分に合った家事代行サービスを選びましょう。
苦手な家事だけ依頼したり、月一ですべての家事を依頼したり、上手に利用してみましょう。「ワンオペ家事」とは?家事や育児を協力してもらうためのコツ|まとめ
ワンオペ家事は奥さんに大きな負担がかかり、心身ともに疲弊してしまうものです。
そのような状態で育児を行うことは、お子さんにとっても良くありませんし、放っておくことは危険にもつながります。私が頑張れば、と思わずに、旦那さんの協力を仰ぐことは家族として当然のことです。
平日は遅くまで仕事で忙しい旦那さんも、休日には積極的に家事や育児に関わってもらいましょう。
夫婦ともに忙しい場合は、一時保育や家事代行サービスなどを上手に使い、全部を一人で抱え込まず、頼れるところは頼りながら適度に力を抜き、ワンオペ家事を乗り越えていきましょう。