少しづつですが利用者が右肩上がりに増えていっている“家事代行サービス”。
その利用する目的は、勿論「家事をやってほしい」という事ですが、本日はもう少し利用者のニーズやサービス内容に求めていることなどを具体的にご紹介してみたいと思います。
「家事代サービスを利用してみたいけれど…」と検討中の方にも色々と参考になると思いますので是非お付き合いください♪
そもそも家政婦が利用され始めるようになった背景
家事という仕事は人が生活する以上永遠に無くならないであろう仕事です。
それは縄文時代から今日まで続く”人の歴史”でもあり、家や寝床があり家族がある環境なら、必ず存在する仕事が”家事”と言えます。
なのに、なぜここ10年前あたりから”家事代行サービス”の需要が出始めたのか…?
家事という仕事自体は大昔から存在していたのに不思議ですね…。
実は、その背景には”夫婦間での共働き””仕事が忙しい”なども挙げられますが、もう一つの原因は
「ご近所付き合いの希薄化」
も、そうではないかと考えられています。
例えば、昭和以前の日本のご近所では近所同士もコミュニケーションが活発で、回覧板を回したり主婦同士で井戸端会議で情報交換と、町内でのコミュニケーションも豊富でした。
私が幼少の頃なんて町内会の行事も盛んで季節ごとに色々なイベントを公民館で行ったものです。
町内で名字を知らない人の方が少ないくらいで、親が買い物に出かける時も、子供を家に置いて玄関のカギはあけっぱなし、お隣さんに「ちょっと出かけますので~」と言って間接的に留守番なんか頼んでいたのを覚えています。
しかし現在ではそういった近所との関わりも変化を見せています。
集合住宅やアパートなんかでも隣に住んでいる人の名字はおろか、顔も見た事がない…というケースが非常に増えています。
で、そうなってくると家に居る時でも玄関のカギはキチンと締め、子供なんか一人で家に置いておけば不安でしかたありません。
昔のおおらかだった時代と違い、やれ個人情報、やれセキュリティーだプライバシーだと色々と面倒なご時世になったものです。
この様に「ご近所付き合いの希薄化」が原因で家の事はご近所さんより業者に任せるのが安全…という風潮になってきた事も、家事代行サービスの需要が増えた原因の一つとして考えられるのではないでしょうか。
家事代行サービスへの世間の意識とは
多くの女性の社会進出、それによる共働きのご家庭が増え、”家事代行サービス”の需要が年々高まっています。
特に女性側は毎日職場に通い、子供の面倒も見ながらさらに家事も…となると”家政婦”のような存在がとてもありがたくなるのはものすごく想像がつきますね。
また、「これから利用してみようかな…?」と、家事代行の利用を検討している層も多く居る事が解っています。
その大きな理由として、
- 仕事が忙しく家事に手が回らない
- 家事を行う時間がない
- 質の良い家事をプロにやって欲しい
- 自分の時間を確保したい
- 家族で過ごす時間を増やしたい
と、主にこういったメリットを期待して家事代行を利用、または検討している客層が多いとされています。
そして実際に利用している層が、どのような内容で利用しているか。
こちらもこの記事を読まれている検討中の方々への参考にご紹介したいと思います。
主な利用内容
- 掃除、洗濯など日常的な家事
- 不用品の片付け、処分をやってもらう
- 料理、炊事
- DIYや部屋の模様替えなど
- 高齢の両親の生活の簡単なサポート
- 買い物
…と、実際に幅広く利用されていいる事がわかりますね。
ちなみに利用者がまたこの業者に頼みたい、リピーターになりたい、と感じる条件を挙げますと、
- 仕事のクォリティ、能力
- 価格
- 家政婦で来てくれたスタッフの人柄
- ほかの利用者のレビュー、信頼性
- 利用手続きまでが簡単、問い合わせにも親切
といった企業がリピーターを増やしているようです。
しかし逆に、まだ家政婦を雇ったことがない利用未経験者による”不安の声”もわずかながらありますのでご紹介します。
- どんなスタッフが来るか分からないから不安
- 他人を自宅に入れることに抵抗がある
など、やはりどんなサービスも始めて受ける時には僅かながら不安というものはつきものだと思います。
今は何十社という企業が”家事代行サービス”を行っていますので、事前に何も調べず”粗悪な業者”に当たってしまう…という可能性もゼロではありません。
そこでオススメな選び方を簡単にご紹介しますと
- 自社のWebサイトを運営している
- スタッフがきちんと訓練・研修を受けてから現場に出ている
- 「安さ」ばかりを誇張していない
- レビューも”極端な高評価、悪評価”ばかりがまとまっていない
…と、これらの条件をクリアしていれば地雷な企業には当たらないと思います。
ちなみに個人的にオススメなのは“ライフサービス”という業者です。
上に挙げた条件をほぼクリアしていますし、ご家庭の環境に合わせた細かいプランも選べるので自分が出来る家事は自分で行い、キツい家事、不可能な家事だけを選んでやってもらったりと、融通が利きます。
詳しくはこちらからご覧下さい。
https://www.l-service.jp/
業者側のニーズに応える努力あれこれ
では、そんなニーズに応えるため、家事代行業者はお客さんが数多くある競合業者からうちのサービスを利用し、リピーターになってくれるようにどういった事を頑張っているか、それらをご紹介したいと思います。
掃除
業務用の特別な”洗剤”を利用している業者も多いです。
ただ汚れが良く落ちる、性能がいいだけでなく”安全な成分”の物で出来た洗剤です。
例えば小さなお子さんやペットがいるご家庭などでも安心な洗剤となっています。
例えば、ワンちゃんが間違って床を舐めても大丈夫なようにです。
更に掃除自体の仕上がりも徹底しています。
例えば風呂場の掃除なども、シャンプー等の小物をどかして隅々まで徹底的に掃除し、排水口の詰まりの原因にもなる”網に溜まった髪の毛”もキレイに取り除いてくれるのは当たり前です。
初めて家事代行で掃除を依頼した方は解ると思いますが、
もう”空気”が違います、プロの研修をクリアしてご家庭に派遣される家政婦の皆さんは、そのくらい掃除の仕方もアマチュアとは違うのです。
料理や炊事
食材の準備から料理まで全て家政婦がやってくれます。
更に数日分のおかずの作り置きもしてくれるので、あす以降は白飯を炊くかパンをトーストするだけで手軽に食事にありつけます。
こちらから料理のリクエストをする事も可能ですし、味も栄養バランスも考えられたメニューになっているので外食や買ってきたお惣菜よりヘルシーな料理ばかりです。
特に今後も需要が増えそうな家事とは
高齢者の一人住まいの増加、家庭の核家族化によって家政婦の仕事は今後も日本社会で無くてはならない仕事になっていくでしょう。
特に「高齢者の独り暮らし」には需要があり、体力的に全ての家事をこなす事が厳しいお客さんのご自宅で、家事の補助や代行をお客さんの要望通りにこなしてゆきます。
場合によっては「入浴の補助をやってほしい」という需要もあり、簡易的なシャワー浴や身体をお湯などで拭いてあげる”清拭”などをサービスに取り入れている家事代行業者も多いそうです。
他にも外出(通院、買い物、散歩など)の付き添いやちょっとした話の相手なんかもニーズがあるそうで、いわゆる「ホームヘルパー」のような簡易的な介護のような需要も高まってきています。
それ以外にも、快適な居住空間を維持知るために必須な掃除や片付けといった家事。
さらに健康な身体を維持するための栄養ある食事代、つまり炊事ですね。
こちらもお客さんから使う食材や調理法を伺い、そこから手際よく料理を作ります。
特に数日分のおかずの作り置きは、お客さんも数日は料理の手間が省ける上にその間はお手伝いさんに来てもらわなくても大丈夫で経済的なので大人気です。
と、この様に『衣、食、住』に関する家事と『高齢者の生活補助』の、この4点は今後もニーズが無くなる事は無い、家政婦の必須な仕事となっていく事でしょう。
雇う業者が家政婦に求めている事
この様に市場も少しずつ拡大し、雇用の市場も増えていっている家事代行業界ですが、「御社で家政婦のスタッフとして雇ってほしい」と求人を志願してくる応募者にどんなスキルや条件を求めて雇っているのでしょうか?
まず、”女性スタッフを求めている企業”がほとんどの様です。
会社内の”営業”などのポジションなどはともかく、実際にお客さんの自宅に赴いて家事を行うスタッフは女性が採用されやすいと言われています。
ちゃんとした意図や企業コンセプトで女性という性別を雇用条件に絞る業者も居ると思いますが、やはり『家事=女性』という地球人の固定イメージも根強く、同じ年齢、同じスキルや学歴で女性と男性が「家政婦になりたい」と応募すれば女性の方が採用されやすいのが現場の状況の様です。
ちなみに「自宅に知らない人を上げるんだから、女性の方が安心なのかな…?」と誤解されがちですが、そんな事はありません。
例えばリフォーム業者や、購入した家電品を家に取り付けに来てくれる電気店の配送業者、さらにトイレの詰まりなどの排水溝の工事スタッフは逆に男性スタッフばかりという事実もありますので、『家事=女性』と同様に『家での力仕事=男性』という、いわゆる”適材適所”な感じで雇用の優遇制も分かれているように思います。
主婦、育児の経験者は優遇されやすい
基本的に”経験不問”で求人を出している企業がほとんどですが、実際に家庭で主婦業をしていた、育児で子供を育ててきたという経歴は「この仕事現場を知っている、更に長く続ける根性がある」とみなされ採用に有利になります。
その他にも、”どんな環境で家事を行ってきたか”というのも判断基準になる場合があります。
例えばどのくらいの大きさの家がったか、子供は何兄弟の面倒を見てきたか、どのくらいの頻度で掃除を行っていたか、などその他色々あり、それによって様々な家庭環境からの利用客のニーズに答えられそうかをある程度採用前に判断しているようです。
料理が得意な人も採用で優遇されやすい
家政婦は食事などの炊事をお客さんに依頼されるケースも多く、飲食店での調理の経験や調理師免許の取得者など、そういった方は面接時に他の応募者より頭一つ抜け出た存在として採用担当者にチェックされる事間違いなしです。
意外なニーズのフィリピン人家政婦
海外、特にフィリピンからの留学で収入源として日本の家庭で家政婦の仕事をする方も多いそうです。
その理由として日本人家政婦に比べて年齢も若い人が多い(つまり相手が年上じゃないので頼み事しやすい)、そしてフィリピン人の女性は日本人に肩を並べるほどの働き者が多く、契約内容を真面目にこなしてくれると有名なのだそうです。
ちなみに利用客は、主に芸能人や高収入層が多いそうです。
よく六本木あたりで雇い主の奥さんの買い物にフィリピン人家政婦さんが付き合う光景が見かけられます。
家政婦という職業自体は特別な資格は必要なく、家事を経験していて日常会話レベルの日本語が話せれば問題なくこなせる仕事ですね。
日本での海外留学生のバイト先と言えばコンビニ店員、倉庫の仕分け、工場のライン作業等が一般的ですが、これは忙しい芸能人や裕福層のニーズを上手くとらえた上手い事業だと思います。
もしフィリピン人家政婦を利用したい場合は、大手の家事代行業者でフィリピン人スタッフを雇っている場合がありますので、ネットで検索して調べれば簡単に見つかると思います。
この様に、”家政婦”は特別な資格がなければ務まらない…という訳ではありませんが、採用後はお客さんの自宅に上がり最前線でお仕事をこなしてゆくスタッフですので、ある程度の社会的な一般常識や、仕事中行う家事に関しても我流ではなくキチンと研修を受けさせ、そこまでクリアして初めて家政婦として自宅へ派遣されるようになります。