ここ数年で利用者も事業者も3倍近く増えたと言われている”家事代行サービス”。
そんな家事代行を利用する層にも、若い世代から高齢まで、更に独身からお子さんのいるご家庭と幅広く利用されています。
ではその中で、特に多いのはどういった層なのか皆さんご存知ですか?
さらにそういった方たちがよく利用する理由とは、家事代行にどんなメリットを感じ、家政婦を雇う事でこれまでよりどう生活が良くなったのか?
今回はそういった部分にスポットを当ててお話していきたいと思います。
意外な層が最も需要ある
家事代行サービスを利用する層を大きく四つに分類すると、独身男性、独身女性、パートナー同士で暮らす子供がいない世帯、パートナー同士で暮らす子供がいる世帯、この四つに大きく分類されます。
統計から調べると、この中で“独身男性”が最も利用が多いということがわかっているのです。
(ちなみに2位はパートナー同士で暮らす子供がいる世帯だそうです)
特に30代の男性がずば抜けて需要が多く、その理由として仕事は忙しいが経済的なゆとりはある、けれど家事があまり得意ではなく、そもそもやる暇がない。
仕事によっては急に休日出勤となる場合もありますし、友人との付き合い、やらなければいけない事など一人暮らしの社会人は意外と多忙なのです。
そういった”忙しくて家事なんてやる暇ない”という需要を満たせるのが”家事代行サービス”ということで利用者が多いと推測されます。
特に都心部などで生活している方などが家政婦を雇い、家事をやってもらうという、そういった”単身サラリーマン”の方が多く、各業者も“独身男性向けの特別プラン”などを展開している企業が多く存在します。
働き盛りの30代の男性など、特に仕事が面白くなってくる年代だと思います。
こういった人たちは、やはり仕事に没頭して帰りも夜遅く、家でゆっくり家事なんて行う時間がない…、という方ばかりだと思います。
そういう仕事中心のライフスタイルを行っている方々に対して家事代行サービスは非常に魅力的なサービスなっているわけなのです。
せっかくの休日も面倒な溜った家事で潰すより、家政婦に任せて自分はのんびりと自分の時間を過ごしたい。
いわゆる”心の清涼剤”としてもお手伝いさんは役に立っているようです。
そんな一人暮らしの客層が利用している内容とは?
何となく家事をやってくれるんだな…というのは漠然と理解できる家事代行業者
ではもっと具体的に、どういう風に働いてくれるのか、実際に家政婦を利用した人の立場になってご説明したいと思います。
掃除を依頼した場合
居間やリビングは勿論、台所の排水溝やトイレ、さらに掃除しにくい換気扇など、お願いすればほぼ家庭内の至る所をキレイにしてくれます。
また掃除以外にも整理整頓なんかもやってもらえるので、片づけが苦手な方も助かっているようです。
それ以外にも
- トースターやレンジの内部
- ガスコンロの五徳
- トイレの水洗タンク
といった個所を掃除してもらう方も居るそうです。
たしかにほおっておけば自分では何年も掃除しないような個所ですね…。
ちなみに業者によって若干受けてもらえる仕事は変わる場合もありますので、一度お問い合わせしてみると良いかもしれません。
料理を依頼した場合
最もポピュラーなのは当日の食事や数日分のおかずの作り置き、さらにホームパーティ用のおもてなしの料理を作ってもらったりという依頼なんかもあるそうです。
おかずの作り置きの中でも特にオススメなのが朝食の作り置きです。
朝は仕事に出るための準備でどうしてもバタバタしがちです、こんな時こそしっかり栄養のある食事を取って元気に一日をスタートしたいものです。
そこで温めるだけで簡単に食べられる作り置きの朝食がある、というのはなかなか有難いものです。
さらに、その日会社で食べるお弁当なんかもお願いして作ってもらう、というテクニックもありますので参考に♪
この様に、個人個人で合ったライフスタイルに合わせて料理代行を使用する方が増えてきています。
お金より”知恵”があれば利用しやすいサービス
社会人なら一度は「家事を代わりにやってもらえないかな…?」と妄想したり検討したりした経験はあると思います。
だからと言って海外映画でよくあるように、個人の家庭で家政婦を住み込みで雇い、「ご主人様、行ってらっしゃいませ」「うむ、留守は頼んだぞ」ツカツカ…、みたいに毎日働いてもらっていればそれなりの出費にはなります。
ですが賢い現代人はネットでこういったサービスを探し、“一週間に数時間だけ利用する”という方法が増えてきています。
もし、数時間だけの利用なんて業者に悪いんじゃ…?
なんて心配をされている方は大丈夫です。
今やサービス競争が激しい家事代行業界、一人でも多くのお客さんに自社のサービスを知ってほしい、一度は利用してほしい、と考えている経営者ばかりです。
週に数回どころか、月に数回、さらに数時間だけでもほとんどの業者が大喜びで受けてくれるのでご安心を♪
但し、月に数回だけだと一回の利用で家の溜った家事を全て…というワケにはいきません。
そういう場合は自分が余裕持って出来る家事は自分で行い、苦手な所だけ家政婦に…、という方法をオススメします。
この様に家政婦を一度も利用した事が無い方からは”ある特定の層が利用する特別なもの”というイメージで気おくれしがちですが、実際は”宅配ピザを週に数回頼める程度の収入”があれば誰でも賢く使用できる、というのが家事代行サービスの実態なのです。
子供がいる家庭でも家事代行は大人気
統計で2位に上がったのが“共働きで子供が居る家庭”です。
こういった家庭でもパートナー同士で自分の仕事が忙しく、さらに育児なんてちょっと…という時に家政婦をよく利用しているようです。
こういうご家庭のメリットは、家事を行う時間は不足しても、共働きだけに経済的にはサービスを利用する余裕が十分にあり、家の手の回らない家事、子供の面倒を家政婦にお願いする、という利用法が多いようです。
例えば育児休暇中の主婦が休暇期間を終え仕事に復帰する時も、「まだまだ”お母さ~ん!!”とママに頼りっぱなしの子供を家に一人で留守番させるのはちょっと不安…」といった場合などにも大活躍しています。
実際に利用したご家庭でも、「まるで実家の母が手伝いに来てくれたようで助かった」というレビューもネット上にあるくらいで、共働きでまだ手のかかる子供がいる家庭では、家の事をやってくれる人物が一人増えるだけでとても心強くなるのが伺えますね。
家庭内でのコミュニケーションも円満に
また、子供の面倒を見てもらう事で、逆に子供とのコミュニケーションを取る時間も増えた。という、一見パラドックスのような感想もあります。
どういう事かと言いますと、仕事に家事に育児と、日々の生活のストレスがたまりついつい子供の些細な事で大声で怒鳴ってしまった、イライラしながら子供の接してしまう…という経験のある方も居るのではないでしょうか?
子供からしてみれば、人生で最も頼れるべき存在であるお母さんやお父さんが「自分を怒っている、認めてくれない」…というのは本当に辛くて悲しい事なのです。
そんな時に、家政婦として家の事をやってくれる戦力が増える、そこから日々のストレスの軽減にもなり、以前よりゆとりのある心で子供とも接する事が出来るようになった…という良い循環が生まれます。
親御さんも”心と時間”に余裕が出来て、今までより多くの時間を子供に笑顔で向き合えます。
一方お子さんも、今まではよく親が怒っていた…、でもその理由も解らず自分ではどうしようもなかった。
でも、今はいつも自分に笑顔で接してくれる、もう”怖いパパやママ”じゃないんだ、そう思える事で子供側も今まで以上に親に心を開く事が出来てコミュニケーションを楽しめるようになります。
これが、「家政婦に子供の面倒を見てもらう事で、逆に子供とのコミュニケーションを取る時間が増えた」というからくりなのです。
“家事代行=手抜き”なんて考えは時代遅れ!?
まだ家事代行サービスが日本に定着していない平成一桁あたりなら、家事は自分でやるもの…という風潮もありましたが現在は違います。
めんどうな家事はプロに依頼し、その浮いた時間で本当に自分がやりたかった事をやる、これが今のライフスタイルの賢い生き方ではないか…?私はそこまで考えています。
なので、「私なんかが家事代行で家政婦に来てもらうのは何か罪悪感が…」という考えをもしお持ちの方、決してそんな事はありませんのでご安心ください。
時代が進む毎に新たな文明、便利な価値観というものは開発されていきますし、それが衣食住という生活と切っては考えられない物ならなおさらです。
ここ数年で新たに出てきた家事代行サービスという衣食住の新ジャンル、これを”手抜きだ”なんて否定するというなら、人類は洗濯機もエアコンも捨てて、原始人のように裸で洞穴で生活しなければいけなくなってしまいます…。
ちょっと大げさな例えですが、自分の時間、家族との時間を1時間でも大切にしたい忙しい現代人にこそ家政婦というツールは、生活のために欠かせない存在だと思っています。
利用者層は一人暮らしから子供が居る家庭まで
この様に、現在では多くの客層が家事代行を利用するようになってきました。
裕福層が多いのは事実ですが、昔よりもだいぶ身近なサービスになっており、一般家庭でも利用されるようになってきているのです。
その理由として、近年家事代行サービスを生業とする業者がとても増え、それぞれの企業が集客のためこぞってサービスのバラエティー化、料金の格安化を競い合うようになりました。
特にエアコンの掃除、換気扇の掃除など、素人ではやり方が解らない掃除まで引き受けてもらえるのが魅力的です。
価格も一人暮らしの平均的な収入の男性女性でも、手軽に利用できる料金システムになってきているのです。
数1000円払って溜まった家事や洗濯物をやってくれる人がいる、というのは仕事の忙しい現代人にはとてもありがたいことだと思います。
少し大げさかもしれませんが、家事代行サービスは家庭円満にも効果があります。
こうして日々の面倒な家事を代わりにやってくれる人がいる、そこから時間のゆとりが生まれますし、家庭内でも精神的なゆとりが生まれ、それが家族やパートナーが笑顔へと繋がるのだと思います。
こういった事から、「たまには家政婦を雇って楽をしてみよう」という家庭や一人暮らしの方が増えています。
高齢者の独り暮らしやお子さんの居る共働き、さらに独り暮らしの若い層まで幅広い需要があり、現代人に無くてはならないサービスと考えられます。
家事は衣食住に準ずる生活に欠かせない作業です、家事代行サービスは利用者も市場も今後どんどん拡大していくでしょう。